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【本気で願ったら異世界に来れちゃった件】3話

【本気で願ったら異世界に来れちゃった件】3

31

街に向かおうと思った途端に

鳥のモンスターが現れた!!

戦闘開始だっ!!

キョロキョロとした丸い目に尖ったクチバシダチョウのようなフォルムで首が長い!!

ばってんがスキルを使い叫ぶ!

「ホロホロバードって言うらしい!そんなに強く無さそうだけど、群れで行動らしいから、仲間呼ばれる前に倒した方が良さそう!!

って、言ってるそばから、なんか増えてるー!!!」

やばい!やばい!!攻撃だ!!

まとまのスキルで先程のつち固まりを上空で作り落下させて、

ホロホロバードに当てる作戦っ!!

どんどん作ってどんどん落とす

なかなか当たらない!

まとまが作った土の塊をみやびが投げるがコレも当たらない。

そして、ホロホロバードは仲間を呼んでいるのかドンドンと増えて行く!!

どーするどーすると

3人で混乱しているところに

上空から

イカついスーツを着た人物が空から降りてきた。 

「おっ!?

 こんなところに人が?!」

混乱気味のまとまとみやびが叫ぶ。

「ぎゃぁー!!

 空から人がぁー!!!」

冷静に敵か味方かを見定め様子を観るばってん、、、飛んできた?

この世界はみんな飛べるのか?!と思考が違う。

「こんなところでなにしてるんだ?」

と、長髪を後ろで束ねた

長身細身のイカつい系の男が話しかけてきた。

「この鳥のモンスターに襲われていて!」

と、ホロホロバードの攻撃を受けながら、みやびが泣きそうな声で叫ぶ!

「ホロホロバードは

こいつはまとめて倒した方がいい。

囲まれる前に、

この先にちょっとした開けた場所がある

そこに行こう!!

とりあえず、こっち走るぞ!!」

「「「はいっ!!」」」

と3人声を合わせて言うとともに走り出す!!

走りながら

「俺の名はクラインだっ!よろしくな!

お前らの自己紹介はバトル終了後な!

で、だ!

ホロホロバードなかなかの群衆になってしまっているのだが、

極大魔法撃っていいか?!」

と、クラインが言う。

みやびが最後尾で防御しながらというか、攻撃されながら走ってついてきて、

叫ぶ!「お願いしますぅ〜!!」

「では!広場に行くまでにここから詠唱に入るっ!!」

ばってんが不思議に思ってちょっと考える

撃っていいか?

いいか?なんてなんで聞くんだ?

モンスターを倒したいから

お願いしたいにきまってるけど

経験値の入り方が違うのか。

だからかな、

極大魔法?!うーん

なんか引っかかるなぁと

走りながら、考えこんでいる。

広場にでた!!

広場の端にクラインがスタンバイし

呪文を撃とうと構えている!

「全員俺の後ろに回れ!」と叫ぶ!!

ハッとなったばってんがクラインに叫び聞く!!

「クラインさんっ!!

その呪文の威力はどれくらいですか?!」

ふふんと鼻を鳴らしながら、クラインが言う

「自慢じゃないが、

山が消し飛ぶっ!!威力は絶大だっ!!」

とドヤ顔。

やっぱりと言う顔で咄嗟にばってんが叫ぶ!!!

「クラインさんっ!!

そっちの方向には街がありますが

大丈夫ですかっ?!!」

と、ばってん

クライン顔が急に青ざめる!

「なに?!

それはマズイ!!!!

マズ過ぎるっ!!

うぐぐ。

魔法がもう準備オッケーと

いっておる」と涙目っ!!

煉獄の炎がクラインの構える手に見える。

すごい魔力が込められているのは素人目にも明らか。

まとまとみやびが声を上げる

「「えーっ!!」」

 

2

ばってんがなんとかしないとと

みやびとまとまに向かって叫ぶ

「みやびさーん!

 モンスターを包み込むような盾スキルあったらお願いします!」

みやびはニッと笑顔で返す

「了解ッス!スキル・エアシールド!」

ホロホロバードの軍勢をを包み込むような半球のシールドで包み込む

「まとまっ!!

ホロホロバードが密集しているこの広場の土をさっきの塔を作る要領で上に勢いよくドンって押し上げて!!」

「はぇ?!むむむむむ、無理だよぉー」と

 まとまが振り返ってばってんに言う。

ばってんは笑顔で

「大丈夫!まとまならできる!!

チカラ貸すから」と

まとまの背中に両手を置き

「スキル」と唱える。

まとまのカラダ光出す。

「おおお?!

なんかチカラが湧きてくるよっ!!

いっっっっくよぉーーー!

スキル!クラフトォォォォォーー!!」

地面に両手を付いた瞬間

広場の土がホロホロバードごと

上空にせり上がるっ!!

エアシールドで包まれたホロホロバードの群衆の球体が空に浮かぶっ!!

ばってんが叫ぶ

「クラインさん

その角度で魔法撃ってくださいっ!

おそらく大丈夫なハズです!!」

ニヤリと笑みを浮かべクライン

「ふははは!!

やるな!お前策士だな!

マジでありがとうな!!

また、やらかすとこだったわ!!」

【バーストフレア!!】

極大と言われるだけあって

なかなかの威力であった。

エアシールドごと

ホロホロバードはええ感じに焼き上がるどころか消し炭であろう火力で消え去った。

その威力に驚きおののく3人であったが

ばってんがぽそりと呟く。

「また?!」

凄い業火の炎が街の上空を通過し

夕暮れ時の時間帯でもあり

空から真っ赤に染まり

この日のことを【煉獄の夕暮れ】

と後々に言われることとなる。

3

全員がその場にヘタりこむ。

みやびがクラインに言う。

ホロホロバードの強さもどのくらいかわかりませんが、

あそこまでの威力の魔法はいらなかったのでは?聞く。

クラインが言うにはクライン自身は極大魔法しか使えないらしい。

そして久しぶりに撃ちたかったらしい。笑いながら言う。

撃ちたかったんだ

この人ヤバい人だなと3人が思う。

まぁ、なんにしてもクラインさんが来てくれなければホロホロバードに全滅させられていたので、

助かったのだが、一歩間違えれば街が吹き飛んでいたと思うとゾッとしたのであった。

空からクリスタルのようなものが降ってきた!

クラインがホロホロバードの魔石だと教えてくれた。が、なかなかの量が降り注ぐ!

連携して倒したのだけれど、パーティーを組んでいなかったので経験値はほぼクラインに入り、街が吹き飛ぶのを回避してくれたってことで魔石は3人で分けることに。

と、いうことで異世界での最初の戦闘は終了した。

街へ向いながら、3人の自己紹介をすませ、【冒険者になるには】などのチュートリアル的な話を聞き、街の宿まで案内してもらった。

クライン曰く、冒険者になるには冒険者カード(資格)が必要でそれを作るにはギルドに登録する作業がいるので、明日ギルドに行くことにして、今日は宿で休むことに、ちなみに支払いは魔石で払った。

高いのか安いのかわからないが言われるがままに持っている魔石を店主に渡した。

クラインは笑って「またな!」といって

去っていった。

この人と関わると大変そうのでしばらくはいいかななんて思っていた3人であったが、

このまたな!が思ったより早いことは知らない。

異世界に来ていきなりドタバタだったなぁと言いつつ、凄い勢いで睡魔が、スーッと眠りにつくまとまとなのであった。

まとまが眠りにつくのをみて、ばってんも眠ることにした。

4話につづく

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